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パソコンでご覧の方は、スマートフォンでQRコードを読み取ってLINEの友だち追加ができます。「今年は利益が出たので税金が心配…」というとき、年末に慌てて備品を買ったり、修理を前倒ししたりする方は少なくありません。
でも、必要のないものを買って税金を減らしても、手元のお金はそれ以上に減ってしまいます。これでは本末転倒です。
この記事では、個人事業主の方が「将来の自分にお金を残しながら」税金を減らせる4つの制度をご紹介します。
この記事のポイント
まずは、税金がかかる仕組みを簡単に見てみましょう。
税金を少なくするには「課税所得」を小さくする、つまり「経費」か「控除」を増やすことになります。
ただ、経費を増やしてもお金は出ていくだけです。そこで、払ったお金が将来戻ってくる(積み立てになる)ものに絞って、4つの方法をご紹介します。
自分の退職金を積み立てる制度
取引先の倒産に備える制度(倒産防止共済)
自分で運用する年金の積立
国民年金に上乗せする一生涯の年金
| 掛金 | 月1,000円〜70,000円(500円単位) |
|---|---|
| 税金の扱い | 掛金の全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除) |
| 受け取るとき | 事業をやめたときなどに共済金として受け取れる |
「自分のための退職金」を積み立てながら、掛金の全額を控除にできる制度です。まずは最初に検討したい制度だと思います。
詳しくは 中小機構「小規模企業共済」
| 掛金 | 月5,000円〜200,000円(5,000円単位)、積立の上限は800万円 |
|---|---|
| 税金の扱い | 掛金の全額が必要経費 |
| 受け取るとき | 解約すると解約手当金が戻る(掛金を40か月以上払っていれば全額) |
4つの中で唯一「経費」になるのが特徴です。経費なので、所得税・住民税だけでなく、国民健康保険料や個人事業税にも効いてきます。
詳しくは 中小機構「経営セーフティ共済」
| 掛金(自営業の方) | 月5,000円〜68,000円 ※2026年12月分の掛金(2027年1月引落し)から上限が月75,000円に引き上げ |
|---|---|
| 税金の扱い | 掛金の全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除) |
| 受け取るとき | 原則60歳から、年金または一時金で受け取る |
「運用が面倒そう」という声をよく聞きますが、元本確保型(定期預金など)の商品も選べます。小規模企業共済を上限まで掛けていて、さらに何かないかな、という方に向いています。
詳しくは iDeCo公式サイト
| 掛金 | 加入時の年齢や選ぶ年金の型で決まる(iDeCoと合わせて月68,000円まで。上記の引き上げ後は75,000円まで) |
|---|---|
| 税金の扱い | 掛金の全額が所得控除(社会保険料控除) |
| 受け取るとき | 原則65歳から、一生涯受け取れる(終身年金) |
iDeCoとの大きな違いは、一生涯もらえる年金であることです。「長生きに備えたい」という方にはこちらが向いています。iDeCoと組み合わせることもできます。
詳しくは 国民年金基金
課税所得が300万円の方が、4つのうちどれかに年間50万円を掛けた場合で計算してみます。
| 何もしない | 50万円掛けた | |
|---|---|---|
| 課税所得 | 300万円 | 250万円 |
| 所得税(10%) | 約20.3万円 | 約15.3万円 |
| 住民税(10%) | 約30万円 | 約25万円 |
| 税金の合計 | 約50.3万円 | 約40.3万円 ▲10万円 |
※概算です。復興特別所得税や住民税の控除額の違いなどは省略しています。
減る税金は「掛金 × 税率」でざっくり計算できます。この例では 50万円 × 20% = 約10万円。税率が高い方ほど、節税の効果は大きくなります。
さらに、経営セーフティ共済(経費)なら国民健康保険料なども下がります。
ここでいう「お金が残る」は、今、手元にお金が残るという意味ではありません。
4つとも「今お金を払って、将来受け取る」積み立てです。払ったお金はすぐには使えないので、掛けすぎると運転資金が足りなくなるおそれがあります。
余裕資金の範囲で、資金繰りを見ながら金額を決めるようにしてください。
課税所得100万円の方で比べてみます。
※所得税5%・住民税10%の概算
税金は0になっても、お金は1円も残りません。お金を残すには、ある程度の税金を払うことも必要です。
「税金を減らすこと」だけを目的にせず、将来の自分に積み立てる節税を上手に取り入れてみてください。
税理士からひとこと
節税は「いくら掛けるか」「いつ解約するか」まで考えて、はじめて効果が出ます。
利益が安定して大きくなってきたら、法人化(法人成り)も選択肢になります。役員報酬や退職金の設計で、個人のときとは違う節税ができるようになります。
できます。どちらも掛金の全額が所得から差し引かれ、併用も可能です。ただし、どちらも原則として途中で自由に引き出せないので、手元資金とのバランスを見て金額を決めてください。
なります。掛金は必要経費になり、解約したときに受け取る解約手当金は収入になります。なお、2024年10月以降に解約して再加入した場合、解約から2年を経過するまでに払った掛金は経費になりません。
なります。その年の12月31日までに支払った掛金が、その年の控除(経費)の対象です。年末に慌てないよう、秋ごろまでに検討しておくのがおすすめです。